名取にて4/12


昨日の夜からもうずっと、しょっちゅう揺れてる…



日曜日、避難所の小学校に
クリニックの先生や看護士のみんなと肩もみをしにいってきた。
医療とは違う面からもっと何かコニュニケーションをとれないか、
我慢しすぎて倒れてしまうまえにクリニックにきてもらえるように、
これから長くサポートしていけるような関係を少しずつ少しずつ
築けるような第一歩になればいい、
そんな気持ちで。


地震のはなしには触れない。
たわいのないことをおしゃべりする。
よかったら肩もみますよ、
じゃあちょっともんでちょうだい、
そしたらお邪魔しますねえ、
と言って、気がついたら長い間笑ったりため息ついたりしながら、
一緒に写真まで撮っていた。


ここにいると確かな情報をつかむのに苦労する。
対策本部に行っても、避難所の市の職員さんに聞いても、
けっきょくのところ何が足りず、何が問題でそうなっているのか、
なかなかわからない。
情報の錯綜が大きな課題になっている。


こうして避難所の方と話ができて、やっと見えることも多い。
同じところに座って、やっとこ。
難しいなあと思う。
途上国よりずっと難しい面があるという。
スピードが早い分、
対応がついていかなかったり、
すぐに忘れ去られたり。


肩もみのあとは、栄養とってもらおうということで、
生野菜のサラダバーを設置。
いつもは白衣の先生や看護士さんたちがエプロン姿で振る舞った。
おにぎりとパンばっかしやから嬉しいねえって、
そうして喜んでもらえてほっとする私たち。


子どもになつかれたことなんてほとんどないのに、
とびかかってだっこをせがんで、
おもいっきりぎゅっとしがみついて離れない女の子がいる。
元から甘えん坊なのか、それとも今だから甘えん坊なのか、
本当のところはわからないけど、切なくてたまらなくなる。


昨日は岩沼市の公民館で一分間の黙祷をした。
ここで黙祷させてもらおう、って職員さんが言った。
自分たちの街や大切な人や仲間を失って1ヶ月。
頑張り続けて踏ん張り続けて、
もういっぱいいっぱいなのにまだまだ先が見えないことを思うと、
目を閉じてても涙が溢れくる。


早く余震がなくなればいいのに…
一人でも多くの行方不明者が見つかって欲しい…




火曜はクリニックは午後はお休みなので、
また別の小学校に肩もみとサラダをしにいってきます。
でもその前に日曜日に撮った写真を届けに行きます。