誕生日

Kmeiko2006-12-12

姉夫婦の子の誕生日会。
2年前の今日姉が男の子を産んだ。
姉は妊娠中、危険な状態が一時続いて我が家に戻ってた。で、その間は私の部屋でよく一緒に寝てて、それまでになく色々話した。保育士の姉夫婦にとってお腹にいる子が危険というのは私にとっても酷く恐ろしいことで、毎夜その不安を和らげるような優しい会話もしてた。やからね、出産の日がすごく待ち遠しかったのよ、私も。

11日の朝一番で陣痛がきたので病院に向かうって連絡が入って、旦那さんはお仕事やったから私が朝から付き添うことになって。病院で姉に会ったらまだまだ元気そうで、2人でテレビ見たりしてた。時々くる陣痛の時は背中をさすりながら。徐々にその間が短くなって姉の顔色は曇っていき、でも私は確実に興奮してた。もうすぐ!?て。

夕飯頃に母親が来て、その後旦那さんが到着。でもその頃には一回一回の陣痛が酷く苦しそうで、姉の機嫌も最悪状態でピリピリした空気が流れてて。沈黙の中で旦那さんが姉の背中をさすり続けてて、姉の苦しそうな声が徐々に大きなものになっていって。別人かと思うほどに狂ってるみたいになって。もう生ませてあげてよ…てね、思ったりしてね、私には怖すぎて産めない…と思った。

深夜やっとこほんとやっとこ分娩室に入って。1時間ほど前に分娩室に入った方のご両親とともに待合室で張り詰めた空気の中で待つこと10分。オギャアという声と共におっきな「嬉しい!」という声。先に入られてた方のご両親に「おめでとうございます」を伝える。待合室にきたのはうちの旦那さんやった。「生まれました」と。やっぱり。「嬉しい!」の声が大きすぎるし、単純すぎるし、姉やないかと思った。涙がどじゃあと出てきてね。

偶然3人揃ってボーダーのシャツを着てた旦那さんと母親と私で布に包まれた男の子を抱く。よかったね…と。ほんとによかったねって。

産まれたての息子の横でぐしゃぐしゃの笑みをこぼしながら横になってた姉は今日もその時と同じくらい嬉しそうな顔をして息子の誕生日を祝ってる。パパが大好きな自分の息子を見てちょっと悔しがりながらすごく嬉しそうにする。

今まで生きてきた中で一番感動した日やったと思う。姉の出産の日が。興奮がいつまでも冷めなくて、生まれたことが信じられなくて、どうしようもなく嬉しくて、みんなに自慢したくて仕方なかった。仲良し姉妹とは程遠かったけど、そばに居れて良かったと心底思った。おかげで私の出産の時には必ずずっと付き添ってくれるというしね。そんな綺麗な仲ではないけど素敵と思う。


2歳の誕生日を祝いながら2年前の今日の日の話で盛り上がるコジマハラ家でした。


※姉の手作りの「チッチャイテッペ」という名の人形を抱いてみせる甥っ子。