6/15(旧暦5/23)

足を怪我した
いい歳して怖くて泣いて痛くて泣いた
丁寧に縫われて今はもう歩ける


支えてくれる人たちがいたことにも
整った医療環境にも
治療を受けるお金があったことにも
痛みを忘れられる楽しみがあったことにも
回復する細胞たちの生命力にも
感謝してる


たいそうかもしれないけどそう思う


これらの何一つ持っていない人が
戦争や貧困のために怪我や病気で苦しんでいることを思うと
恐ろしくなる


痛みは日に日に和らぐ
それでもいつもに比べて簡単に疲れてしまったり
ただでもない集中力がさらに落ちてたりする
思い通りに動けないことに
不機嫌になってイライラしたりさえする
でもいつかは治るとわかってるから怖くはない


ずっと痛みを抱えながら生きてる人や
ずっとお腹が減ったままで生きてる子どもを思うと
「怖くない」と思えるなんて恵まれてると思う


考えすぎたり、ささいなことで不安になったりするのだって
贅沢なことかもしれない
そんな性質を持つ自分は不幸やなんて思ったこともあったけど
大きな間違いやね
甘えたこというのもほどほどにしようと思う
(これはいつだってしょっちゅう思ってることで
ずっと改善できてないのです…ごめんなさい)


完治までまだもう少しある
その間に心入れ替えるべきなんだと思う


指に力が入らなかったり筋肉がつっぱるからゆっくり歩く
痛くなると休憩して立ち止まる
久しぶりに電車に乗って駅から歩いたら
家に着いた頃にはすっかり空の色が変わってた
たくさん人に追い越されたし
犬にも吠えられた
ゆっくり歩くだけでいつもと全然違う道やった


たぶん普段見過ごしてるものがいっぱいある
聞こえてるはずのものに気付けていないってことだってたくさんあるのやと思う
それこそ恐ろしいことやと思う


治っても忘れないように…


ごめんなさい
許してください
ありがとう
愛してます